【CQ8】副腎皮質ステロイド薬単独治療による初期治療は、RPGNの腎予後および生命予後の改善のために推奨されるか?
(一部抜粋)
推奨グレードC1
ANCA陽性RPGNに対する初期治療として、中等量以上の経口または静注副腎皮質ステロイド薬単独療法は、腎予後・生命予後を改善する。しかし、免疫抑制薬との併用療法がより有効であるため、副腎皮質ステロイド薬単独療法は、免疫抑制薬の併用が好ましくない場合に、これを推奨する。
【CQ9】RPGN初期治療における副腎皮質ステロイド薬として、経口薬と静注パルス療法併用のどちらが、腎予後および生命予後の改善のために推奨されるか?
(一部抜粋)
推奨グレードC1
ANCA陽性RPGNにおいては、腎炎の進行が速く早期の効果を得たい場合、あるいは肺出血などの重篤な全身合併症を伴う場合に、静注ステロイドパルス療法への経口副腎皮質ステロイド薬の追加を考慮してもよい。
【CQ10】RPGNの初期治療として免疫抑制薬は腎機能予後および生命予後を改善するか?
(一部抜粋)
推奨グレードB
ANCA型RPGNの初期治療として免疫抑制薬は腎機能予後および生命予後を改善する。このためANCA型RPGNの初期治療として、副腎皮質ステロイド薬に加えて免疫抑制薬の併用を推奨する。
【CQ11】RPGNにシクロホスファミドを投与する場合、経口と静注のどちらが腎機能予後および生命予後を改善するか?
推奨グレードB
RPGNにシクロホスファミドを投与する場合、経口と静注で腎機能予後および生命予後に差を認めない。両治療法とも腎機能予後および生命予後を改善する。