蛋白尿、顕微鏡的血尿を認めたら(特に高齢者において初めて認めた場合は注意)、ANCA関連血管炎を疑い、まず血清クレアチニン、eGFR、ANCAを測定します。また、発熱、間質性肺炎、紫斑、結膜充血、手足のしびれなどANCA関連血管炎による腎以外の他臓器障害の有無を調べることがANCA関連腎炎の早期発見のポイントになります。
来院時に腎炎のみと考えられる患者さんでも、以前に目が赤いことがあった、しびれがあった、皮疹があったなどと血管炎による所見を認めることがあります。また、来院時身体所見で腹部や下肢に皮疹や皮下結節を認めることもあります。ANCA関連腎炎を見逃さないために病歴聴取、詳細な身体所見の診察が重要となります。
【ANCA関連腎炎からの早期発見チャート】