ステロイド減量のタイミングと減量の仕方をどのように決めるのか?
①免疫抑制剤併用の場合
海外ではPSL1mg/kgを最低1ヶ月間投与後、PSL0.5mg/kgまでは10日間毎に5mgずつ、以降10日間毎に2.5mgずつ減量する方法がある。しかし、特に発症1年以内は再燃頻度が高いため、経口ステロイドの減量は慎重に行う。
経口ステロイドの減量方法は諸説あり一定した概念はありませんが、ステロイド単剤と比較して免疫抑制剤を併用している方がステロイドは減量しやすい傾向があります。海外での減量方法の一つにはPSL1mg/kgを最低1ヶ月間投与後、PSL0.5mg/kgまでは10日間毎にPSL5mgずつ減量し、それ以降は10日間毎にPSL2.5mgずつ減量するという方法があります
8)。
また、フランスの報告では初回寛解導入後のEGPA115症例の内、41%は発症後平均26.1ヶ月で1回以上の再燃があり、再燃例の43%はPSL10mg以上で再燃したと報告しています
9)。報告の中にはステロイドの副作用を回避するために早めの減量を提唱する意見もあるようですが、特に発症1年以内は再燃頻度が高いため血管炎症状、末梢血好酸球数が安定していても経口ステロイドの減量は慎重に行う必要があります。