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Ⅰ-3.気管支喘息の治療と管理について

EGPA患者における喘息管理をどのように行うのか?

喘息症状が軽症であっても、経口ステロイドの減量とともに喘息症状が現れることが多いため、血管炎の治療と並行して喘息治療は継続する。

EGPAの血管炎発症前の喘息期は重症例が多く、特に喘息期に管理が困難で経口ステロイド内服を必要とする症例では、喘息症状の改善とともに経口ステロイドを減量することで血管炎症状が出現する症例をよく経験します。EGPAの喘息期には喘息管理が難しい症例が多いのですが、EGPA発症時は喘息症状が落ち着いている症例が多いのも特徴です。
もともとの喘息症状が軽症である場合、高用量の経口ステロイド内服中は吸入ステロイドの使用がなくとも喘息症状が出現しない時期もありますが、経口ステロイドを減量する際に喘息症状が出現することが多いため、血管炎の治療と並行して喘息治療は継続します。また血管炎症状が安定し寛解導入となった症例において、再び喘息管理が困難になる場合がしばしばあります。高用量の吸入ステロイド併用(時に2種を併用)後も喘息管理が困難な症例についてはomalizumabも有効です。
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