(ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017(厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性血管炎に関する調査研究班 有村義宏、難治性腎疾患に関する調査研究班 丸山彰一、びまん性肺疾患に関する調査研究班 本間 栄),59,2017,診断と治療社より引用)
厚生労働省の特定疾患臨床調査個人票の集計によれば、わが国のGPAの患者数は2014年時点で2,430名であり、10年前の2004年の1,107名と比較すると2倍以上となっており、また年間の新規登録患者数も年々増加していることがわかる。また、MPAについては、2005年まではPANと同じカテゴリーで集計されてきたが、2005年以降は臨床調査個人票が区別され、MPAとPANを分けたデータの取得が可能となっている。2015年のMPA患者数は8,511名、PAN患者数は3,442名であり、MPA新規患者数も年々増加していると考えられる。