vol.4 整形外科-呼吸器内科編 in高知
Chapter. 5 EGPAを見逃さないためのポイントについて

Q. 整形外科医がEGPAを見逃さないためのポイントをお聞かせください。

時岡先生
 患者さんの神経学的な所見と画像所見とが一致するかどうかを丁寧に診ることが、まず第一です。その上で、それらが疑わしい場合は、好酸球増多などの血液所見や紫斑などの皮膚病変のチェックをすることも必要です。何より、麻痺や痺れ、筋力低下などを主訴に来られる患者さんを診察される場合は、鑑別疾患の一つとして、このEGPAという疾患を念頭に置いておくことが大事ではないでしょうか。これにより一例でも経験していれば、次に似通った症状を呈する患者さんが受診された時には、すぐにピンと来ることができます。

Q. 呼吸器内科、あるいは喘息治療に当たられている医師が、EGPAを見逃さないためのポイントをお聞かせください。

浦田先生
 EGPAを発症する素地として喘息の既往が挙げられますが、喘息患者さんがいきなり発症するよりも、好酸球性肺炎を合併された方や、好酸球が増加している人の方が発症の可能性はより高いので、そういった方は特に注意して経過を診ていくことが大切です。

Q. 呼吸器内科、および整形外科の先生方へのアドバイスをお聞かせください。

浦田先生
 EGPAでは、喘息以外の症状も診断の助けになることがあります。そのため、ご自身の診療科以外の症状でも患者さんが気軽に訴えていただけるような、良好な医師患者関係を構築していくことも、早期発見のためには重要ではないでしょうか。
時岡先生
 EGPAの特徴さえ把握していれば、整形外科医であっても、臨床診断はそれほど難しくないと思います。ただ、整形外科領域から報告されたEGPAによる神経障害に関する文献などはたいへん少なく、それゆえ整形外科の専門医の方々にもこの疾患についての周知が進んでいないのが現状です。わが国の難病法による指定難病にこのほど認定されたことで、今後はEGPAにスポットが当たる機会も増えると思われますので、整形外科医の方々にも、この機会に理解を深めていただければ幸いです。本日はありがとうございました。
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