Vol.3アレルギー科-呼吸器科編 in広島
EGPAの医療連携について

Q. EGPAにおいて紹介すべき患者さん、および紹介先施設についてお聞かせください。

保澤先生
 当院では入院設備を有していませんので、初期治療にステロイドパルス療法や免疫抑制剤の併用が必要になるほど重症の方は、そうした設備の整った専門施設に紹介し、入院治療を受けていただいています。また、きちんとした組織診断が必要な場合や、治療抵抗例などであれば診断の見直しなども含めて精査の必要がありますので、入院設備のある専門施設へ紹介すべきと考えます。なお、紹介は原則として病院の呼吸器内科に行っています。EGPAでは喘息が必発なので、その管理も含めた治療をお願いしたいからです。その意味では、本来EGPAは呼吸器内科が診療すべき疾患ではないかとも思っています。
 当院では、寛解導入のために経口ステロイドを40~60mg/日から投与します。そのような高用量を処方した方には、最初は必ず頻回な受診をお願いし、安全性を確保できるよう努めています。もし経口ステロイドの高用量処方をためらわれる場合は、喘息患者さんの症状が急激に悪化し、コントロールが難しくなったタイミングで紹介を考えれば良いと思います。

Q. 呼吸器内科、あるいは喘息の診療に当たられている先生方へのアドバイスをお聞かせください。

保澤先生
 当院のようなプライマリケア施設でも、経口ステロイドの高用量処方まで行いますので、ある程度の治療・管理はできるわけですが、当然そのレベルを超えるケースもあります。その場合は病院などの専門医への紹介をためらうべきではありません。
 一方、病院からの逆紹介の場合では、プライマリケア医としてのフットワークの良さを活かし、患者さんの状況をこまめに観察し、減量できる薬剤は減量するなど、きめ細かな対応をすることで病院での治療をフォローする必要があります。すなわち、プライマリケア医は患者さんのきめ細かな状況把握に努め、病院などの専門医は受け入れ体制を整備しておくなど、各々が担う役割を明確にし、それらを適切に分担することが大事です。
 EGPAの医療連携に関しては、現在、広島県では病医院同士の個人的なつながりを基に行われていますが、将来的にはクリニカルパスを用いた医療連携システムなどが構築できれば、よりスムーズで的確な連携が可能になると思います。
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