Vol.2 呼吸器内科-神経内科編 in新潟

Q. 各科領域の医師がEGPAを見逃さないためのポイントについて、ご意見をお聞かせください。

長谷川先生
 呼吸器内科からは、EGPAでは喘息、好酸球数の増加、四肢の痛みの3症候を押さえること、また、ほかの血管炎症候群では喘息がみられない場合もありますので、好酸球増加と痛みがセットで現れたら、血管炎症候群の可能性なども含めて十分注意する、というのを広く一般のクリニックなどの先生方に周知していくのが良いと思います。もちろん、他の臓器の虚血による症状が中心で四肢の痛みを呈さない場合もありますが。
河内先生
 神経内科からは、末梢血の好酸球増多を伴う多発性単神経炎を見逃さないということに尽きます。ただ、痛みの種類や性質を評価するのはとても難しいので、診断に困った時には神経内科にご紹介いただきたいと考えます。

Q. 呼吸器内科、あるいは喘息の診療に当たられている先生方へのアドバイスをお聞かせください。

長谷川先生
 末梢血好酸球はアレルギー疾患ではポピュラーな指標ですが、今一度注目していただきたいと思います。やはり絶対値が多いというのは異常で、原因疾患としてEGPAやABPA、PN(結節性多発性動脈炎)、リンパ腫などが考えられます。好酸球数が1,000~2,000個/μLの範囲まで増えるのは、一度は心配すべき病態です。呼吸器内科や、喘息の診療に携わっておられる医療者の方々へのメッセージは、「好酸球の数に注目する!」ということです。

Q. 神経障害の診療に当たられている先生方へのアドバイスをお聞かせください。

河内先生
 好酸球増多を伴う多発性単神経炎の患者さんを診察する際には、EGPAを念頭に置き、MPO-ANCAなどの検査を速やかに行い、重度の障害に至る前に迅速に治療を開始することが必要です。
長谷川先生
 末梢神経障害は早期に症状が軽快することはありませんが、反対に急激に悪化することはあります。ですから、EGPA診療においても、とにかく迅速に治療に入るという河内先生のスタンスには大いに共感しますし、私もその立場を支持するものです。
本日は長時間ありがとうございました。
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