新しい分類「CHCC2012」誕生の背景

 原発性血管炎10疾患を罹患血管サイズにより大型血管、中型血管、小型血管の3つのカテゴリーに分類した1994年のChapel Hill Consensus Conference(CHCC)分類が大幅に改定され、2013年1月号の『Arthritis & Rheumatism』誌に「CHCC2012」として掲載された。

新しい分類「CHCC2012」誕生の背景

 1994に公表されたChapel Hill Consensus Conference(CHCC1994)は、原発性血管炎10疾患を罹患血管サイズにより大型血管、中型血管、小型血管の3つのカテゴリーに分類するものであった。この分類は「Chapel Hill分類」と呼ばれ、簡便で分かりやすい分類ということと病因や発症機序にも関係していることから、今日まで世界的に広く利用されてきた。しかし20年近く経ち、血管炎の病因や病態の研究が進むにつれて問題点が指摘されるようになった。
 CHCC1994で分類されているのは10疾患の原発性血管炎であり、それ以外の原発性血管炎や続発性血管炎の位置づけがなされていなかった。また、10疾患のうち5疾患は人名を冠した疾患、いわゆるeponymであるため病因や病態に因む名称への変更が好ましいという意見も出てきた。
 このような背景から2011年5月にNorth Carolina大学Chapel Hill校でConsensus Conferenceが開催され疾患の名称・定義の修正とともに、幅広い血管炎を包括する分類体系について提案され、討議された。その結果、新しい分類と定義が「CHCC2012」として2013年1月に公表されるに至った。
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