末梢神経症状からの早期発見 末梢神経症状からの早期発見

末梢神経症状からの早期発見

 末梢神経障害は血管炎が起きた部位の神経領域のみに出現します。そのため発症早期には手足などの障害部位に左右差のある多発性単神経炎の様相を呈します。
 来院時に手足のしびれ、痛み、筋力低下などを訴えてきた場合は、障害部位に左右差があるかどうか、すなわち多発性単神経炎であるかどうかを注意深く調べることがANCA関連血管炎の早期発見のポイントの一つになります。
 好発部位としては手よりも足、それも足先や足の外側のケースが多数みられます。
 ANCA関連血管炎に多くみられる発熱、倦怠感などの全身症状、白血球増加といった炎症反応は感染症の症状とよく似ていますが、末梢神経障害の有無などを丁寧にチェックすることも早期発見のキーポイントになります。

末梢神経障害(多発性単神経炎)の好発部位

早期診断のポイント

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